WSL2 + Ubuntu + Git による開発環境の構築

What I Learned

普段は Mac を使って開発しているが、最近 Windows ユーザーに開発を教える機会が増えた。そこで Windows での開発環境構築手順を整理した。WSL2 + Ubuntu + Git + VS Code の組み合わせで、Mac と同様の快適な Linux 開発環境が Windows 上に構築できる。仮想マシンよりも軽量で、Windows とのファイル共有もスムーズである。

Details

0. 前提条件

  • Windows 10(21H2 以降)または Windows 11
  • 管理者権限のあるユーザー
  • BIOS/UEFI で仮想化支援機能(Intel VT-x / AMD-V)が有効
  • インターネット接続

1. WSL2 のセットアップ

1-1. インストール

PowerShell(管理者)で以下を実行:

1wsl --install

再起動を求められた場合は必ず再起動する。

1-2. Ubuntu のインストール確認

再起動後 PowerShell で:

1wsl -l -v

Ubuntu が表示されない場合は手動インストール:

1wsl --install -d Ubuntu

あるいは Microsoft Store から「Ubuntu」をインストールする。

1-3. Ubuntu 初回起動

初回起動時に以下を設定:

  • UNIX ユーザー名
  • パスワード

これで Ubuntu ターミナルが使用可能になる。

2. Ubuntu のシステムアップデート

Ubuntu ターミナルで以下を実行:

1sudo apt update
2sudo apt upgrade -y

3. Git の導入

3-1. Git のインストール

1sudo apt install -y git

3-2. Git のユーザー設定

1git config --global user.name "Your Name"
2git config --global user.email "you@example.com"

確認:

1git config --global --list

4. VS Code の WSL 対応

4-1. VS Code のインストール

Windows 側に VS Code をインストールする(公式サイトからダウンロード)。

4-2. 拡張機能のインストール

  1. VS Code を起動
  2. 拡張機能アイコンを開く
  3. Remote - WSL を検索
  4. インストール

4-3. WSL との接続確認

Ubuntu ターミナルで:

1code .

VS Code が起動し、左下に WSL: Ubuntu と表示されていれば成功である。

5. 開発用ディレクトリの作成

Ubuntu ターミナルで:

1mkdir -p ~/dev
2cd ~/dev

プロジェクトフォルダを作成:

1mkdir myapp
2cd myapp

これがプロジェクトルートとなる。

6. Git リポジトリの初期化

6-1. リポジトリの初期化

1cd ~/dev/myapp
2git init

6-2. .gitignore の作成

1nano .gitignore

内容例(必要最低限):

# Python
.venv/
__pycache__/

# Node
node_modules/

# VS Code
.vscode/

# OS
.DS_Store

保存:Ctrl + O → Enter 終了:Ctrl + X

6-3. 初回コミット

1git add .
2git commit -m "first commit"

完成した環境

上記手順により以下が完了する:

  • WSL2 + Ubuntu のセットアップ
  • Ubuntu 側で Git 利用可能
  • VS Code が WSL と連携
  • ~/dev/myapp にプロジェクトディレクトリが用意されている
  • .gitignore を設定し、git init 済み
  • ここから Python(uv)や Node.js を必要に応じて導入して開発を開始できる状態

利点

  • 軽量: 仮想マシンよりもリソース消費が少ない
  • 統合性: Windows と Linux のファイルシステムがシームレスに連携
  • 開発効率: Linux ツールチェーンを Windows 上で直接使用可能

References